「動画、1本いくらですか?」
「とりあえず、会社紹介の動画を作ろうと思って」
映像の相談で、いちばん多い入り方です。前回のコラムで、動画の値段は「人と時間の合計」だと書きました。今回はその一歩手前、そのお金を「何のために」払うのかの話です。
ここが決まっているかどうかで、同じ金額でも、できあがる動画がまったく違うものになります。
結論払うのは、動画にではなく、動画が解く「困りごと」に
動画は、それ自体がほしいものではありません。新しいお客さまが足りない。人が集まらない。説明に時間がかかりすぎる。そういう困りごとを解くための道具です。
アトレイユは、動画のお金を「制作費(モノを買う代金)」ではなく、「投資(困りごとを解くためのお金)」だと考えています。
理由 1「動画がほしい」から始めると、きれいな動画ができて、終わる
前回の「6つの仕事」のいちばん最初は「企画」でした。何を、誰に、どう見せるか。見終わったあと、どう動いてほしいか。困りごとが決まっていないと、ここが決められません。
決められないまま撮ると、「きれいだけど、何も起きない動画」になります。お金は、同じだけかかっています。
理由 2困りごとから始めると、動画の形が決まる
たとえば、こんなふうに。
- 新しい予約が足りない → 予約ページまで届く、短い動画
- 求人を出しても人が集まらない → 働いている人の顔と、1日の流れが見える動画
- 商談のたびに同じ説明をしている → 営業の人が商談の最初に見せる、3分の動画
- お店の場所が分かりにくい → 駅からお店までを歩いた動画
どれも、「会社紹介の動画」とは別物です。困りごとが決まると、長さも、出す場所も、撮るものも決まります。
理由 3「投資」なら、何を見ればいいかが決まる
制作費なら、見るのは「納品されたかどうか」です。投資なら、見るのは「困りごとが動いたかどうか」です。予約が増えたか、応募が来たか、商談が短くなったか。
ここで、ひとつ注意があります。「投資」と言っても、売上の見込みから逆算して、制作費を決めるのではありません。制作費は、前回書いたとおり、仕事の中身で決まります。投資かどうかを分けるのは、金額ではなく、「何を解きたいかが決まっているか」です。
注意結果は、お約束できない
動画を出して、どれだけ動くかは、商品やお店の条件で大きく変わります。アトレイユも、数字をお約束することはしません。
その代わり、「何を見れば、うまくいっているか分かるか」を最初に決めておきます。数字は目標ではなく、どこを直すかを知るための計器です。
アトレイユのやり方最初に聞くのは、「どんな動画がほしいか」ではありません
アトレイユが最初に聞くのは、「いま、何に困っていますか」です。そこから、動画が要るのか、要るならどんな動画か、動画の前にやることがあるか、を一緒に決めます。
「動画を作ります」ではなく、お客さまの困りごとが動くところまでを引き受ける。それが、アトレイユの考える「投資」です。
まとめ頼む前に、決めておく3つ
- いま、何に困っているか(ひとつに絞る)
- 動画を見た人に、どう動いてほしいか
- それがうまくいったと分かる数字は、どれか
「動画がほしいけれど、何から決めればいいか分からない」なら、動画の話の前に、困りごとを一緒に整理するところからです。
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